わんちゃんのしつけ、どうしてる?――答えは「教える」より「慣れさせる」です
「院長、待合室で排泄してしまったり、吠え続けたり、暴れて診察できなかったり……しつけで悩んでいる飼い主さんは多いと思いますが、ひまわりさんではどう対応しているんですか?」
本当に多いお悩みです。そして、私はこう思っています。
多くの「問題行動」は、性格の問題ではありません。経験不足の問題です。
問題行動の正体は「知らない」「慣れていない」
犬は生後数か月の「社会化期」と呼ばれる時期に、どれだけ多くの経験をするかで、その後の性格や行動が大きく左右されます。
- 知らない場所
- 知らない人
- 知らない音
- 知らない匂い
- 知らない触られ方
これらが「怖いもの」になってしまうと、不安や恐怖が行動として表に出ます。それが吠え、暴れ、逃げ、噛み、固まる、といった行動です。
逆に、若いうちにいろんなことを経験していれば、「まあ、そんなもんか」と受け入れられるようになります。
つまり、しつけとは「命令を教えること」ではなく、世界を教えてあげることなのです。
だから、ひまわりでは「教室」より「保育園」
厚木ひまわり動物病院では、いわゆる「しつけ教室」はあえてやっていません。その代わりに、1歳までの子犬を対象にした“半日ホテル”を完全無料で開放しています。
- 病院に来る
- 受付で待つ
- ケージに入って待機する
- 診察台に乗る
- スタッフに触られる
- 他の犬の存在を感じる
こうしたことを、遊びや生活の延長として繰り返します。これが、最高の社会化トレーニングになります。
何回でも無料です
「何回でもですか?」とよく聞かれます。
はい、何回でも無料です。営業時間内であれば、短時間でも構いません。買い物の間、用事の間、仕事の間。預けていただいて大丈夫です。
理想は「ほぼ毎日」ですが、週に数回でも十分効果があります。
病院が怖くない場所になる
これには、もう一つ大きな意味があります。
それは、病院=怖い場所にならないということです。
注射だけの場所、痛いことをされる場所、知らない人に押さえられる場所。そうならないために、「楽しいこともある場所」にしておく。それだけで、将来の診察がどれだけ楽になるか、想像してみてください。
ドッグトレーナーもいます
さらに、ドッグトレーニングの専門教育を受けたスタッフもいます。噛み癖、分離不安、トイレの失敗、吠え、引っ張りなど、具体的なお悩みもご相談いただけます。
「どう叱ればいいか」ではなく、「どうすれば不安が減るか」「どうすれば成功体験を増やせるか」という視点で一緒に考えます。
まとめ
問題行動の多くは経験不足。
教えるより慣れさせる。
だから無料の保育園。
何回でも、短時間でもOK。
トレーナーも在籍。
「しつけ」は、犬を思い通りにするためのものではありません。犬がこの世界で安心して生きていけるようにするためのものです。
そのための一番の近道は、いろんな経験を、楽しく、安全に、早いうちからさせてあげること。
それが、ひまわりの考える「しつけ」です。





















