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厚木ひまわり動物病院ブログ

小鳥が長生きするために必要なこと3選

――寿命は「運」ではなく「管理」で決まります

「院長、小鳥に長生きしてもらうための秘訣を教えてください。」

この質問に対して、私はいつもこう答えています。
小鳥の寿命は、運や体質だけで決まるものではありません。飼い方と管理で、大きく変わります。

実際、飼い始めからきちんと動物病院と付き合い、管理されてきた小鳥は、そうでない子と比べて明らかに長生きです。体感として、場合によっては寿命が2倍近く違うこともあります。

そのために必要なことは、たった3つです。

1️⃣ 感染症の管理
2️⃣ 発情の管理
3️⃣ 栄養の管理

この3つをきちんと押さえることが、小鳥の一生を大きく左右します。

1️⃣ 感染症の管理 ―― 見えない病気が寿命を縮める

小鳥は、症状を隠すのが非常に上手です。元気そうに見えても、体の中ではすでに感染症が進行していることがあります。

しかも、小鳥は流通の過程で多くの個体と接触し、ストレスを受け、免疫が下がった状態で家庭に来ることが多いため、お迎えした時点ですでに感染しているケースが珍しくありません。

問題なのは、それがすぐに発病しないことです。数か月後、数年後に突然発症し、「急に亡くなった」「理由がよく分からないまま亡くなった」という形になることもあります。

これを防ぐには、お迎えしたらすぐ健康診断と感染症検査を受けること。これがすべてのスタートです。

2️⃣ 発情の管理 ―― かわいい行動が命を削ることもある

発情は自然な現象ですが、過剰になると体に大きな負担をかけます。頻繁な産卵はカルシウムを消耗し、骨が弱くなり、卵詰まりや骨折の原因になります。オスでも、常に興奮状態が続くことで、体力を消耗し、免疫が下がります。

また、発情行動に伴う吐き戻し、攻撃性、鳴き声の増加、巣作り行動などは、見た目以上にストレスと消耗を伴っています。

日照時間の管理、巣材を与えない、刺激を減らすなど、人為的に発情をコントロールすることが、実はとても大切な健康管理なのです。

3️⃣ 栄養の管理 ―― 「食べている」と「足りている」は違う

シード中心の食事は、カロリーは足りていても、ビタミンやミネラル、タンパク質が不足しがちです。これが免疫低下、皮膚や羽のトラブル、骨の異常、肝臓病などの原因になります。

ペレットを主食にし、シードはおやつ程度に。これが基本です。

栄養は、今日明日で症状が出るものではありません。数年かけて、静かに寿命を削っていきます。だからこそ、最初から正しく管理することが大切なのです。

「自然のまま」は本当にやさしいのか

「自然に任せるのが一番」という考え方は、一見やさしそうに聞こえます。でも、家庭で飼われている小鳥の環境は、自然ではありません。天敵もいない、気候も違う、餌も違う。そこで自然任せにするというのは、実は放置に近いこともあります。

自然のままにしておくと、小鳥の約半分は5〜6年で亡くなると言われています。それは「本来の寿命」ではなく、「管理されなかった結果」です。

意図せずそうなってしまうなら仕方ありませんが、知っていて何もしないのは、ある意味虐待に近いと私は思っています。

飼い始めから病院と付き合うということ

病気になってから病院に行くのではなく、元気なうちから行く。これが、犬や猫では当たり前になってきました。でも、小鳥ではまだまだ少ないのが現実です。

小鳥こそ、それが必要な動物です。

まとめ

小鳥が長生きするために必要なことは、

1️⃣ 感染症の管理
2️⃣ 発情の管理
3️⃣ 栄養の管理

この3つを、飼い始めからきちんと行うこと。

そうすれば、小鳥の寿命は「運」ではなく、「結果」になります。

どうか、あなたの大切な小鳥に、本来の寿命を全うさせてあげてください。
そのための責任と選択は、すべて飼い主さんの手の中にあります。