“症状を消す薬と、体を整える薬”厚木ひまわり動物病院が大切にしている医薬品と漢方薬の正しい使い分け
こんにちは。厚木ひまわり動物病院です。
最近、飼い主様からとても大切なご質問をいただきました。
「院長、医薬品と漢方薬の使い方を教えて下さい。」
動物医療でも、
西洋医学(医薬品)と東洋医学(漢方薬)を併用する機会が増えています。
しかし、その“正しい使い分け”を理解している方は意外と少ないのが現状です。
今回は、
不快な症状を抑える医薬品 と
体質を整えて健康に戻す漢方薬 の違いをわかりやすく解説し、
当院が考える上手な併用方法をご紹介します。
1.医薬品とは?
“不快な症状を素早く軽減するための薬”
「一般的に処方される医薬品は、痛み、痒み、下痢、嘔吐、けいれん、炎症など不快な症状を軽減させる目的のものです。」
医薬品の特徴は以下の通りです。
◆ 医薬品の特徴
- 化学的に人工合成され、大量生産できる
- 比較的安価で即効性が高い
- 症状を抑える効果が明確
- その場の苦しみを素早く取り除ける
◆ しかし、弱点もあります
「一見治ったように見えるのですが、原因の解決にはならないこともある」
これは多くの方が誤解しやすいポイントです。
医薬品は
症状(表面)にアプローチする薬 であり、
体質や根本原因(体の裏側)を治す薬ではありません。
そのため、薬を飲むと元気になるけれど、
薬をやめるとまた症状が戻る……
そんなケースは珍しくありません。
2.漢方薬とは?
“体質を整え、自然な健康を取り戻す薬”
「自然の生薬を用いた漢方薬は、長期的に服用し自然な体質に改善していくものです。」
漢方薬は、医薬品とはまったく異なるアプローチをします。
◆ 漢方薬の特徴
- 原料は植物・動物・鉱物など自然由来
- 希少な生薬も多く、比較的高価
- 効果は穏やかで長期的
- 体質や内側のバランスを整える
- 根本的な健康状態の改善を目指す
◆ だからこそ“根本治療”になる
「自然の恵みである生薬の力で、自然な健康を取り戻すという考え方は理にかなっている」
漢方薬は
- 気(エネルギー)
- 血(血流)
- 津液(体の潤い)
など身体のバランスを整え、
“症状が出にくい体”に導くことを目的としています。
● 病気を“押さえ込む”医薬品
に対して
● 病気になりにくい体を“作る”漢方薬
と言えるでしょう。
3.「治るのに健康にならない」とはどういうこと?
「えっ、治るのに健康にならないとはどういう事ですか?」
ここには大事なポイントがあります。
医薬品は症状を抑えますが、
“なぜその症状が出るのか” という 体の弱点 を治してはいません。
そのため、
薬で一時的に症状は消えても、
体は根本的には弱ったまま──
という状態になりやすいのです。
4.医薬品と漢方薬はどちらが良い? → 答えは「役割が違う」
「両方使うと言うことですか?」
「はい、そもそも役割が違うので、上手く併用する事をお勧めします。」
医薬品 vs. 漢方薬
という対立構造ではありません。
重要なのは、
状況に応じて使い分けること。
◆ 医薬品が必要なとき
- 痛みが強い
- 嘔吐・下痢がひどい
- 急性の炎症
- けいれん
- 呼吸器症状
- 今すぐ症状を止めたいとき
→ 緊急時・急性症状では医薬品が必須 です。
◆ 漢方薬が必要なとき
- 慢性的な体調不良
- 老化による衰え
- 体質改善が必要
- 原因不明の不調
- 再発を防ぎたい
- 病気になりにくい体にしたい
→ 長期的な健康づくりには漢方薬が最適 です。
5.厚木ひまわり動物病院が考える“最善の併用法”
当院の基本的なスタンスは次の通りです。
① 不快な症状はまず医薬品で“早期に改善”させる
痛み・嘔吐・炎症など、動物が辛い状態を放置する必要はありません。
② その後、漢方薬で“体質を整えて再発予防”を目指す
症状が出にくい体づくりを目指し、健康レベルを底上げします。
③ 両方の長所を活かすことで治療の幅が広がる
- 医薬品:短期的ケア
- 漢方薬:中長期的ケア
この二つを組み合わせることで、
より自然で、より持続的な健康の回復 が可能になります。
6.まとめ:役割の違う2つの薬を上手に使い分ける
- 医薬品 → 症状を素早く消す
- 漢方薬 → 体質を改善し、自然な健康を取り戻す
- 両方が必要で、どちらが優れているという話ではない
- 併用することで治療の完成度が高まる
- 特に慢性症状や原因不明の不調には漢方薬が効果的
最後に:
“症状を消す医療”と“健康をつくる医療”を組み合わせる時代へ
厚木ひまわり動物病院では、
西洋医学と東洋医学の両方を使いこなすことで、
動物たちが本来持っている力を最大限に引き出す医療を目指しています。
「薬を飲んでいるけど、なんとなくすっきりしない」
「慢性的な症状が続いている」
「もっと自然な形で治したい」
そんなお悩みがあれば、ぜひご相談ください。
あなたの大切な家族にとって
最も優しく、最も自然で、最も負担の少ない治療 を
一緒に探していきましょう。





















