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私たちが、このやり方を選ぶ理由

すべての人に好かれるより、目の前の命に正直でありたい

動物病院のあり方に、絶対の正解があるわけではありません。
もっと安く、もっと早く、もっと手軽に。そうしたやり方が求められる時代であることは、私たちも十分に分かっています。

実際、多くの飼い主様にとっては、通いやすさや分かりやすさ、費用の負担感の少なさはとても大切です。できるだけ負担なく診てもらえる病院の方が、「良心的」「親切」と感じられることも多いでしょう。だからこそ、世の中にはさまざまな考え方の病院があり、それぞれに役割があるのだと思います。

その上で、今日は厚木ひまわり動物病院が、なぜ今のやり方を選んでいるのかを、率直にお話ししたいと思います。

もっと違うやり方があることは、分かっています

まず最初にお伝えしたいのは、私たちは「他のやり方を知らない」わけではありません。
もっと簡単に進める方法もあります。
もっと説明を短くして、もっと検査を減らして、もっと価格を抑えて、もっと多くの方に受け入れられるやり方もあると思います。

その方が、一般的には評価されやすいかもしれません。
「安くて助かる」
「そこまでしなくて済むから気楽」
「通いやすい」
そう感じていただける病院の方が、広く支持される場面もきっと多いでしょう。

それでも私たちが、あえて違う道を選んでいるのは、単純に“高くしたいから”でも、“厳しくしたいから”でもありません。
私たちには、どうしても譲れない考え方があるからです。

分からないまま治療したくない

私たちが何より避けたいのは、「よく分からないまま治療を進めること」です。

もちろん、すべての病気が一度の診察で明確になるわけではありません。動物医療は、人の医療以上に限られた情報の中で判断しなければならない場面も多くあります。だからこそ、できる限り根拠を持って考えたいのです。

なぜこの症状が出ているのか。
今、何が起きている可能性が高いのか。
どこまで調べる必要があるのか。
何を優先して治療するべきなのか。

そこを曖昧にしたまま、その場しのぎの治療だけを続けることに、私たちは強い違和感を持っています。たまたま良くなることもあるでしょう。ですが、たまたま良くなったことと、きちんと考えて治したことは、同じではありません。

目の前の小さな命に向き合う以上、「何となく」で済ませたくないのです。

小さな命に、できることを尽くしたい

動物たちは、自分で言葉を話せません。
どこがどれだけつらいのか、どのくらい苦しいのか、何を不安に感じているのかを、直接伝えることができません。

だからこそ私たちは、できるだけ丁寧に見たいと思っています。
痛みを見逃したくない。
苦しさを軽く見たくない。
まだ大丈夫だろうと、安易に判断したくない。
助けられる可能性があるなら、そこにきちんと手を伸ばしたい。

これは理想論に聞こえるかもしれません。
でも、少なくとも私たちは、最初から「このくらいでいいだろう」とは考えたくありません。できることがあるのにやらなかった、説明すべきことを説明しなかった、後から振り返ってそう思う診療だけはしたくないのです。

説明せずに進めることは、誠実ではないと思うから

厚木ひまわり動物病院が大切にしていることのひとつに、「きちんと説明する」という姿勢があります。

動物医療は、獣医師だけで完結するものではありません。
治療を受けるのは動物ですが、その判断を一緒に背負うのは飼い主様です。だからこそ、何を疑っているのか、どんな検査が必要なのか、この治療にはどんな意味があるのか、どんな選択肢があるのかを、きちんと共有する必要があります。

説明を省いて進めれば、診療はもっと速くなるかもしれません。
でも、それでは飼い主様は置いていかれてしまいます。
何が行われているのか分からないままでは、不安も不信感も大きくなって当然です。

私たちは、納得のない医療をしたくありません。
時間はかかっても、手間がかかっても、その子のために何をしているのかを正直に伝えたい。そこにご理解いただける方と、一緒に動物を支えていきたいと思っています。

自分たちの仕事を安売りしたくない

これは少し誤解されやすい部分かもしれませんが、私たちは「高い病院でありたい」と思っているわけではありません。
ただ、自分たちの知識、技術、判断、時間、そして責任を、安売りしたくないのです。

診療には、見えていないものがたくさんあります。
表に出るのは診察時間の数分かもしれませんが、その裏には学び続ける時間、判断を磨く時間、準備、確認、説明、院内連携、そして責任があります。

それらを削れば、確かにもっと安くはできるかもしれません。
ですが、その結果として失われるものがあるのなら、私たちはそこを削りたくありません。

スタッフも同じです。
真剣に学び、考え、動物と飼い主様のために力を尽くしている人たちが、自分たちの仕事に誇りを持てる環境であることは、とても大切です。人が疲弊し、妥協し、気持ちをすり減らしながら成り立つ医療に、私は未来はないと思っています。

合わない方がいるのは、当然です

正直に言えば、厚木ひまわり動物病院の考え方が合わない方はたくさんいらっしゃると思います。
むしろ、全ての方に合う病院ではないと、私たち自身がよく分かっています。

もっと気軽に診てほしい方。
そこまで検査や説明は求めていない方。
とにかく費用を抑えたい方。
病院に求めるものが違えば、合わないのは当然です。

でも、それでいいと思っています。
私たちは、すべての人に好かれることを目指しているわけではありません。
誰にでも当たり障りなく合わせることよりも、考え方に共感してくださる飼い主様と、同じ方向を向いて動物に向き合いたいのです。

合わないことは、悪いことではありません。
ただ、ご縁の形が違ったというだけです。

必要な方に、必要な病院でありたい

私たちが目指しているのは、“できるだけ安く、最低限で済ませる病院”ではありません。
“必要なことを、きちんとやる病院”です。

それは決して派手なやり方ではありません。
効率が悪く見えることもあるでしょう。
時代に逆行しているように思われることもあるかもしれません。

それでも、分からないことを分からないままにしない。
必要なことを必要と言う。
大事な説明を省かない。
小さな命に対して、手を尽くす。
スタッフも飼い主様もごまかさない。
その積み重ねが、私たちの考える誠実さです。

正直に。
愚直に。
それが、厚木ひまわり動物病院のやり方です。

まとめ

今の時代、「高い」「厳しい」「そこまでしなくても」と言われることは珍しくありません。
それでも私たちがこのやり方を選ぶのは、目の前の命に対して妥協したくないからです。

分からないまま治療したくない。
小さな命に手を尽くしたい。
説明せずに進めたくない。
後悔する診療をしたくない。
そして、自分たちとスタッフの仕事を安売りしたくない。

全ての方に合う病院である必要はないと、私たちは考えています。
その代わり、この考え方に共感してくださる方にとっては、しっかりと意味のある病院でありたい。

必要な方だけに、必要な病院であること。
それが、私たちがこのやり方を選ぶ理由です。

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